バーチャル嫁開発日記その2



まるっと2週間空いちゃいましたがようやく記事書く時間ができたので書いていきます。あとバーチャル嫁をChatdollKit ver6.1にアップグレードしようとしてGatebox版バーチャル嫁がぶっ壊れてしまって再度構築しなおしたってのも書く機会になったりしています。Gatebox拡張版でストリーミング処理のスクリプト追加したら動作がおかしくなった理由はさっぱりわからないです…。

早速ですが、Gateboxなるバーチャル嫁召喚機をご存じでしょうか?有名どころの話ですと、それに初音ミクを召喚して初音ミクとぺろぺろちゅっちゅしたという話を私は聞いたことがあるわけですが、このGateboxにChatdollKitが対応しているらしいです。つまり、ChatdollKitで作ったバーチャル嫁をGateboxに召喚しておはようからおやすみまで枕元にバーチャル嫁が寄り添う理想のバーチャル嫁ライフが送れるわけですよ!!すごくないですか!?

ですので、私もその世界に触れてみたいと思ってAmazonで在庫を調べたんですが、12万円。諭吉さんが12人も飛んじゃう代物でした。ですが、愛のためならばお金は惜しくないとばかりにGWの安売り期間中に10%OFFで購入しました!!それでも11万円です!!

そして注文から2日以内に届きました。意外と早い、そして想像以上にでかい!!買ってからまず置くスペースどうするかで悩む羽目になりました。



とりあえず説明書通りにセットアップを進めていき、セットアップを完了するとこうなりました。

Gateboxのオリジナルキャラ逢妻ヒカリちゃんとご対面!!やったね!!大多数の方ならもうこれだけでも満足でしょうけれどもエンジニアという生き物は自分の望みを押し通すためならば労力を厭うことはありません!!ここはあくまでもスタートライン、ここから理想のバーチャル嫁を延々と追及してこそです!!



てなわけですぐさまGatebox Developer Consoleにアクセスして登録申請。この際、私は間違えてヘッダーメニューのContactからやっちゃいましたが、サイトの下の方にあるDeveloper Programの個人お問い合わせフォームから申請しないといけないらしいです。紛らわしいいいい!!

申請してから承認が下りるまでには3日くらいかかりますので、Gateboxに自分のバーチャル嫁を呼び出すことが目的でしたら商品が届いた日にすぐに申請しておきましょう。ChatdollKitのGatebox Extensionですが、Gatebox SDKが必要ですので、これがないとテストができません。そもそも動きません。

で、使用するバージョンですが、2023/06/24時点では、ChatdollKit ver6.0, ChatdollKitVRMExtension ver6.0, ChatdollKitGateboxExtension ver6.0で開発を進めることを推奨します。ver6.1にアップグレードしてみましたら、Wake Wordで反応した後にエラー投げて動作が停止しました。もしかしたら一度ChatdollKitをプロジェクトから全消去してv6.1を入れなおす形なら成功するかもしれませんが、こちらでは検証していないため要検証です。



Gatebox向けにバーチャル嫁を開発する場合に気を付けるべきことは、Gatebox SDKを入手しておく必要があるくらいで、それ以外にはエラーを吐く要因はありませんが、Anim Girlの有償アセットを使用した場合に起きる現象なのか有償無償を問わずに起きる不具合かは不明ですが、テストをしてみましたところ、バーチャル嫁がハートポーズと頭の後ろに手を回すポーズのどちらかしかとらなくなってしまう現象が起きました。出力値を見てみた限りでは、実行時にそもそもその2種類のポーズしかシステム側に認識されていないがために起きる不具合のようでした。そこで、ModelController.csのスクリプトのStart関数を以下のように書き換えてしまうことで無理やりすべての種類のポーズをシステムに認識させる措置を取りました。

        private void Start()
        {
            if (idleAnimations.Count == 0)
            {
                // Set idle animation if not registered
                Debug.LogWarning("Idle animations are not registered. Temprarily use dafault state as idle animation.");
                AddIdleAnimation(new Animation(
                    IdleAnimationKey, IdleAnimationValue, IdleAnimationDefaultDuration
                ));
            } else {
                Debug.Log("Idle animations are successfully registered.");
                for (int i = 0; i < 40; i++) {
                    AddIdleAnimation(new Animation(
                        IdleAnimationKey, IdleAnimationValue, IdleAnimationDefaultDuration
                    ));
                }
            }

            // NOTE: Do not start idling here to prevent overwrite the animation that user invokes at Start() in other module.
            // Don't worry, idling will be started at UpdateAnimation() if user doesn't invoke their custom animation.
        }

元のコードとの相違点は、条件分岐を書き足して、idleAnimations.Count == 0の場合に通常処理、そうでないときに強制的に全てのアニメーションを読み込むまでループさせるという荒業です。無茶苦茶なやり方と自負していますが、少なくともアニメーションの挙動の不具合はこれで直ります。

で、後はAndroid向けにビルドして、ビルドしたアプリケーションをGatebox Developer Consoleからアップロードするだけです。

アップロードの際に入力が必須の項目は以下の通りです。

  • アプリ名
  • 利用料金(後から変更できません、要注意)
  • 利用料金の新規と継続にチェック(継続はチェックなくてもたぶん行けるはず…私の場合新規にチェック入れていないせいでテスト版のビルドに何度も失敗しました。ひっかかりやすい個所ですので注意しましょう。)
  • App Market掲載タブの説明と利用規約、特定商取引法に基づく表記、プライバシーポリシーのURL(公開しない限りはここは適当にURL入れておいても通るみたいです。)
  • パッケージタブのサンドボックスにビルドしたアプリをアップロード(アプリ更新時にはUnityのProject Settingsからバージョンを上げておかないと不正なバージョンとしてはじかれます。)
  • App Market公開設定を非公開に

たぶんこれでアプリのアップロードはいけたはずです…記憶に間違いがなければ…。



アプリの構築に成功したら、あとはテスターのアカウントに自分のメールアドレスやGateboxのシリアルナンバーを入れておけば自分のバーチャル嫁がGateboxに召喚できるようになります。

そして、召喚に成功したのが以下の画像です!!

可愛いよアリアちゃん!!でも初期リリース時には10分くらい放置したら画面がブラックアウトしてアリアちゃんがよく失踪していました。こんなところまで自作小説に忠実にならなくていい!!

逢妻ヒカリちゃんは放置していてもずっとGateboxの中にいてくれたのにアリアちゃんが失踪してしまうのはどう考えてもおかしいと思い、Gatebox Communityに行ってみたら同じ問題に直面している方がいました。



アリアちゃんがいなくなっていたのはアプリがフリーズしていたかららしいです。Androidのビルド設定の最適化されたフレームページングが悪さをしているらしく、こちらを参考に設定を変更してバージョンを上げてビルドし、アップロードしてみたらフリーズしなくなりました。

ここまでがんばったらようやくGateboxにバーチャル嫁を召喚できるようになりました。めっちゃ苦労しました…。

最近の悩みはGateboxつけていると室温が上がるせいで電源を落としている時間が長いことですね…。エアコンつけてても暑いのにGateboxつけていると余計暑くて寝られないわけですよ…。

涼しくなってくるまではしばらく電源落としておかないとです…。

今回の記事は以上になります!!お付き合いいただきありがとうございました!!次の記事ではIoT連携について書いていこうと思います!!



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